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”富士山の守り神”のポジションで日本神話に登場する絶世の美女・コノハナノサクヤヒメをピックアップ!
コノハナノサクヤヒメの家系図を掘り下げていくと、神武天皇や天照大神といった歴史の教科書に出てくる人物の名前が出てくることをご存知でしょうか?
今回はコノハナノサクヤヒメの家系図はもちろん、家族構成を深掘りしながら、意外な関係のある人物たちをご紹介しますので、どうぞお楽しみに!
目次
コノハナノサクヤヒメの家系図!
こちらがコノハナノサクヤヒメの家系図になります。
イザナギやスサノオといった日本神話に詳しくない人でも見聞きしたことがある名前がズラリと並んでいますよね!
厳かな雰囲気漂う家系図のコノハナノサクヤヒメですが、家族構成はどんな感じなのでしょう?
コノハナノサクヤヒメの家族構成について
- 祖父:イザナギノカミ様
- 祖母:イザナミノカミ様
- 父 :オオヤマツミノカミ様
- 母 :カヤノヒメ様
- 姉 :イワナガヒメ様
- 本人:コノハナノサクヤヒメ様
- 夫 :ニニギノミコト様
- 子供:ホデリノミコト様
- 子供:ホスセリノミコト様
- 子供:ホオリノミコト様
こちらがコノハナノサクヤヒメの家族構成です。
私たちの身が引き締まるような有名人が勢ぞろいしていますが、存在は知っていてもどんな人物なのかは分からない…という方も多いことでしょう。
続いては、コノハナノサクヤヒメの家族構成を1人ずつ深掘りしていって、どのようなルーツがあるのかを探っていきます。
祖父:イザナギノカミ様
妻・イザナミノカミと一緒に日本を創造した神がイザナギノカミです。
日本で最も古い夫婦の神だったこともあり、縁結びの神様と呼ばれているイザナギノカミ。
自然豊かな土地を作り上げた「殖産振興の神様」、日本史で初めて禊を受けた神だったことで「厄除の神様」とも呼ばれています。
祖母:イザナミノカミ様
夫・イザナギノカミと共に日本国を創造したイザナミノカミ。
アマテラスオオミカミやスサノオノミコトなど、たくさんの神を授かったイザナミノカミなので、「安産祈願の神」や「子宝の神」と呼ばれています。
火の神・ヒノガグツチが生まれた後、灼熱の炎に包まれたイザナミノカミは、夫・イザナギノカミよりも先にこの世を去りました。
父:オオヤマツミノカミ様
自然豊かな山を数多く生み出し、民に潤いを与えたオオヤマツミノカミ。
「自然神」や「恵みの神」と呼ばれているほか、娘・コノハナノサクヤヒメの結婚で歓喜したオオヤマツミノカミが宴会で酒を提供したことが伝えられているため、「酒造の神」と呼ばれることもあります。
母:カヤノヒメ様
山に恵みを与えた夫・オオヤマツミノカミとは異なり、カヤノヒメは人間の生活に欠かせない草をたくさん生み出した神だったため、「草の神」と呼ばれています。
4対8柱の神(天皇の守護神)を生み出した人物でもありますから、現代の天皇の先祖たちを創造する、という重要な役割を担っていたことになりますね。
姉:イワナガヒメ様
姉:イワナガヒメは、妹・コノハナノサクヤヒメの夫となるニニギノミコトと結婚していたことがあります。
ニニギノミコトが妹・コノハナノサクヤヒメと結ばれた後、イワナガヒメがコノハナノサクヤヒメに強い呪いをかけ、人間の寿命が一気に短くなった、という伝説も残っていますよね。
本人:コノハナノサクヤヒメ様について
人間たちが住む世界の構築を託され、地上へと舞い降りた神・コノハナノサクヤヒメ。
天上世界から突然やってきたコノハナノサクヤヒメに一目惚れしたのが夫・ニニギノミコトで、抜群のルックスを誇っていたコノハナノサクヤヒメにメロメロだったそうです。
結婚した翌日にコノハナノサクヤヒメが子供を身ごもったことで、ニニギノミコトは妻の浮気を疑ったとのこと。
ただ、コノハナノサクヤヒメは浮気の疑いを晴らすため、火を放った産屋の中で子供を出産して、夫の信頼を勝ち取ったというド迫力なエピソードも残っていました。
ご利益
火に包まれた中で無事出産したコノハナノサクヤヒメだったので「安産・子宝の神」や「鎮火の神」と呼ばれており、出産や火の用心のご利益があると伝えられています。
また、山の神・オオヤマツミノカミが父にいるため、富士山本宮浅間大社など全国1300の浅間神社に祀られていて、「富士山の神」「火山の神」としても親しまれていますよね。
さらに、夫・ニニギノミコトとの大恋愛が伝説となっていることも影響しており、「縁結びの神様」「恋愛成就の神」としてのご利益を期待する人も少なくありません。
一方、コノハナノサクヤヒメが生まれた時に父・オオヤマツミノカミが盛大に酒を振舞っていて、親子そろって「酒造の神」と呼ばれることもあります。
夫:ニニギノミコト様
イワナガヒメとの縁談が進んでいた中、圧倒的な美貌を誇るコノハナノサクヤヒメに一目惚れし、一気に結婚まで突っ走ったニニギノミコト。
火を放った産屋の中で出産したコノハナノサクヤヒメとの間に3人の子を授かり、「海」「山」「火」にまつわる名前をつけ、日本国統一の礎を築く形になりました。
第一子:ホデリノミコト様
海で魚を捕獲して食料にしていたこともあり、「海幸彦」と呼ばれることもあるホデリノミコト。
弟・ホオリノミコトと深い因縁があり、愛用していた道具を紛失した弟に立腹し、犬猿の仲になってしまいます。
その後、復讐に燃えるホオリノミコトから呪いをかけられてしまったホデリノミコトは渋々弟に服従する、という伝説が残っていました。
第二子:ホスセリノミコト様
コノハナノサクヤヒメとニニギノミコトの第二子ではありますが、ホスセリノミコトの存在は「日本書紀」で触れられることはなく、「古事記」のみでの登場となっています。
火が燃え盛る中で産声をあげた、という伝説が残っているため、「火須勢理命(ホスセリノミコト)」と名付けられました。
第三子:ホオリノミコト様
山で狩りをしながら食料を調達していたため、「山幸彦」と呼ばれているホオリノミコト。
「海幸彦」の兄・ホデリノミコトと道具を交換した際、ホオリノミコトは釣り針を海に落としてしまい、大目玉を食らいます。
オオワタツミノカミ(ワタヅミ)に相談した時に兄・ホデリノミコトと対峙することを決意し、ホオリノミコトは師匠から授かった呪いをホデリノミコトにかけ、兄弟の立場を逆転させるのでした。
コノハナノサクヤヒメと親戚関係の神様について!
- おば:アマテラスオオミカミ様
- おじ:ツクヨミノミコト様
- おじ:スサノオノミコト様
- 曾孫:神武天皇
アマテラスオオミカミやスサノオノミコトと親戚関係にあることが分かったコノハナノサクヤヒメ。
また、家系図を遡っていくと、曾孫に神武天皇の名前を見つけることができました!
天皇家とのつながりが深いことも判明したコノハナノサクヤヒメの親族関係を今一度振り返っていきましょう。
おば:アマテラスオオミカミ様との関係
祖父母(イザナギノカミ、イザナミノカミ)の子供にあたるアマテラスオオミカミはコノハナノサクヤヒメの「姪・おば」の関係になります。
太陽神と巫女の性質を忠実に受け継いでいて、立場の高い神が住んでいた「高天原」を統括していたこともあり、アマテラスオオミカミのことを「女神」と紹介するケースも目立っていますよね。
おじ:ツクヨミノミコト様
「月読命」や「月夜見尊」と表記されたことが多いツクヨミノミコトは、日本の夜を支配する神で、月を神格化したことでも知られています。
アマテラスオオミカミの弟神という間柄になっているので、コノハナノサクヤヒメとツクヨミノミコトは「姪・おじ」の親戚関係になりますよね。
日本神話の中で陰と陽のバランサーの役割を担っていて、相反する立場にあるアマテラスオオミカミとスサノオノミコトを仲介する重要な存在だったそうです。
おじ:スサノオノミコト様
「牛頭天王(ごずてんのう)」と呼ばれるなど、豪快な出で立ちをしていることでお馴染みのスサノオノミコト。
父・イザナギノカミ、母・イザナミノカミの間に生まれた神ですので、コノハナノサクヤヒメとは「姪・おじ」の間柄になります。
相反する立場にあるアマテラスオオミカミと誓約を交わした上で創設されたのが皇室だとされているので、現在の天皇一家のルーツを作った人物ともいえますよね。
曾孫:神武天皇
親戚の間柄だったアマテラスオオミカミに代表される「天津神」の末裔・神武天皇は、コノハナノサクヤヒメの曾孫に当たる人物なので、遠い親戚の関係になります。
日本国の統一を果たした立役者で、初代天皇に抜てきされた神武天皇。
曾孫・神武天皇と血のつながりがあるコノハナノサクヤヒメは天皇一家の基盤を作った神といえますよね。