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日本舞踊の名家・尾上流の四代家元を務める三代目尾上菊之丞さんの家系図をピックアップ!
「風の谷のナウシカ」や「ワンピース」といった人気アニメを演目に取り入れるなど、日本舞踊に新しい風を吹き込んでいる改革者の三代目尾上菊之丞さん。
演者としてはもちろん、振付師としても活躍中の三代目尾上菊之丞さんですが、家系図が特殊で凄い!と話題になっているので、早速確認していきましょう!
目次
三代目尾上菊之丞の家系図!
こちらが三代目尾上菊之丞さんの家系図です。
父方の家系図を探っていくと、七代目尾上菊五郎さんや五代目尾上菊之助さんなど、豪華すぎるメンバーがズラリと並んでいますよね。
パッと見で華やかだと分かるくらい豪勢な家系図になっている三代目尾上菊之丞さんですが、家族構成はどんな感じなのでしょう?
三代目尾上菊之丞の家族構成について
- おじ:初代尾上菊之丞
- 父 :尾上墨雪(二代目尾上菊之丞)
- 姉 :尾上紫
- 本人:三代目尾上菊之丞
- 妻 :羽鳥あぐり
こちらが三代目尾上菊之丞さんの家族構成です。
尾上流の二代家元・初代尾上菊之丞さんから三代続けて由緒正しい家柄を守っていることになりますね。
豪華な家系図の三代目尾上菊之丞さんの家族構成を1人ずつ深掘りしていきましょう!
おじ:初代尾上菊之丞
- 1909年1月31日生まれの東京都出身
- 本名は「羽鳥友吉」
- 六代目尾上菊五郎の門弟で、尾上流の二代目家元を継承
- 1964年8月にハワイ滞在中に他界、享年55
初代尾上菊之丞さんは生粋の尾上流一族というわけではなく、門弟の立場から二代目家元まで出世した異色の経歴を誇っています。
六代目尾上菊五郎さんの6番目の弟子でしたが、メキメキと実力をつけていった結果、初代尾上菊之丞さんは尾上流家元の座までの登り詰め、日本舞踊の一大勢力を築き上げるおでした。
父:尾上墨雪(二代目尾上菊之丞)
- 1943年4月6日生まれの東京都出身
- 本名は「羽鳥紀雄」
- 初代尾上菊之丞の甥っ子
- 六世藤間勘十郎に弟子入りし、尾上流の三代目家元を継承
- 2011年から「初代尾上墨雪(おのえ・ぼくせつ)」を襲名
- 2018年に旭日小綬章を受章
三代目尾上菊之丞さんの父・尾上墨雪さんは「二代目尾上菊之丞」として長年活躍した人物です。
2005年愛・地球博の日本館で開催された「創生・歌舞伎をどり」のプロデューサーを務めるなど、異分野と日本舞踊の交流を深めてきました。
2人の子供(尾上紫、三代目尾上菊之丞)を授かったものの、裏方仕事に徹していた元タカラジェンヌの妻と2005年に死別しています。
姉:尾上紫
- 1974年8月30日生まれの東京都銀座出身
- 本名は「羽鳥友加里」
- 父(尾上墨雪)や六世藤間勘十郎の指導を受け、歌舞伎興行に出演
- 15歳で「尾上紫」を襲名し、日本舞踊家の第一人者として活躍
- TBSドラマ「あっとほーむ(2000年)」で主演に抜てき
- 2012年3月20日、西川扇左衛門と結婚
青山学院大学出身の才女で、新春舞踊大会の大会賞など数多くのタイトルを獲得している姉・尾上紫さん。
人間国宝・西川扇蔵さんに弟子入りし、第3回日本舞踊新鋭賞を受賞している西川扇左衛門さんと2012年春に結婚。
子供は授かっていませんが、日本舞踊界を代表するビッグカップルの誕生に日本中が湧きました。
本人:三代目尾上菊之丞のプロフィール
- 1976年3月29日生まれの東京都出身
- 5歳で初舞台を経験し、12歳から「尾上青楓」を名乗る
- 2011年に尾上流の四代目家元を継承し、三代目尾上菊之丞を襲名
- 「風の谷のナウシカ」など現代作品との調和を進める
- フィギュアスケートと融合した歌舞伎の演目を誕生させる
- 2020年に八世藤間勘十郎と一緒にオンラインサロンを創設
確かな演技力を持つだけでなく、現代作品と歌舞伎のコラボを何度も実現させている三代目尾上菊之丞さん。
日本舞踊界で史上初となる映像作品「地水火風空そして、踊」の演出を担当するなど、新しいことへのチャレンジを常に続けている印象がありますよね。
踊りの世界はもちろん、母がかつて所属していた宝塚歌劇団やフィギュアスケートの演目の振付師を任されることも多く、父・尾上墨雪さんと同様に異分野との交流に尽力しています。
妻:羽鳥あぐり
- 出身地は京都府
- 中学3年でイギリス留学を敢行
- ロンドン大学を卒業してから、ロンドン王立芸術大学院へ進学
- 社会人になってからは画家やアーティストとして活躍
- 2006年に同級生の三代目尾上菊之丞と結婚
- 子供はいない
若い頃にイギリス留学の経験がある妻・羽鳥あぐりさんですが、顔画像など詳しいプロフィールは分かっていません。
三代目尾上菊之丞さんと結婚してからは梨園の妻になっているはずですけど、表舞台に姿を現すことはなく、裏方に徹しているようですね。
三代目尾上菊之丞と関係のあるの人物について!
- おじの師匠 :六代目尾上菊五郎
- 六代目尾上菊五郎の養子:七代目尾上梅幸
- 七代目尾上梅幸の長男 :七代目尾上菊五郎
- 七代目尾上菊五郎の長女:寺島しのぶ
- 七代目尾上菊五郎の長男:五代目尾上菊之助
こちらが三代目尾上菊之丞さんの親戚関係一覧です。
尾上流の創始者・六代目尾上菊五郎さんにはじまり、七代目尾上菊五郎さんや五代目尾上菊之助さんといった人気歌舞伎役者が勢ぞろいしていますよね。
また、名女優・寺島しのぶさんも親戚の1人だということが分かったので、早速チェックしていきましょう!
六代目尾上菊五郎:おじの師匠
- 1885年8月26日生まれの東京都日本橋出身
- 本名は「寺島幸三」
- 父は五代目尾上菊五郎で、弟は六代目坂東彦三郎
- 25歳の時に「六代目尾上菊五郎」を襲名
- 1949年4月の公演中に倒れて他界、享年63
三代目尾上菊之丞さんと血のつながりがあるわけではありませんが、おじ・初代尾上菊之丞さんの師匠をしていたのが六代目尾上菊五郎さんでした。
歌舞伎役者で初めて文化勲章を受章した人物で、歌舞伎や日本舞踊の権威を高めた功労者でもあります。
七代目尾上梅幸:六代目尾上菊五郎の養子
- 本名は「寺嶋誠三」
- 十七代目中村勘三郎とは義理の兄弟の間柄
- 十八代目中村勘三郎とは叔父と甥の間柄
- 53歳の若さで人間国宝となる
女形の看板役者で、十八代目中村勘三郎さんの叔父でもある七代目尾上梅幸さん。
79歳で亡くなった年(1995年)まで現役の舞台役者を務めていて、長男の七代目尾上菊五郎さんなど、後進の育成にも尽力しました。
七代目尾上菊五郎:七代目尾上梅幸の長男
- 本名は「寺嶋秀幸」
- 父(七代目尾上梅幸)と親子で人間国宝になる
- 妻は女優の富司純子
- 子供は寺島しのぶと五代目尾上菊之助
2021年に文化勲章を受章するなど、歌舞伎界が誇る”生けるレジェンド”として知られている七代目尾上菊五郎さん。
三代目尾上菊之丞さんは、現代作品とのコラボを実現させている「菊五郎劇団」と協力関係にあるので、七代目尾上菊五郎さんとの交流が深いのは間違いないでしょうね。
寺島しのぶ:七代目尾上菊五郎の長女
- 本名は「寺嶋・グナシア・忍」
- 男性しかキャスティングされない歌舞伎の舞台に強い憧れを持っていた
- ベルリン国際映画祭で最優秀女優賞を受賞(2010年:キャタピラー)
- フランス人のローラン・グナシアと結婚
- 自分が立てなかった歌舞伎の舞台で長男(尾上眞秀)を活躍させるのが大きな夢
NHK大河ドラマ「どうする家康」でナレーションを担当するなど、幅広いジャンルで活躍している寺島しのぶさん。
2024年3月末公開の映画「わたしのかあさん-天使の詩-」で主演を務めており、結婚・出産を経て更にパワーアップした印象もありますよね。
五代目尾上菊之助:七代目尾上菊五郎の長男
- 本名は「寺嶋和康」
- 青山学院大学中退後、本格的に歌舞伎界へ進出
- 2013年2月に妻・波野櫻子(二代目中村吉右衛門の娘)と結婚
- 長男は「七代目尾上丑之助」を襲名
- 2025年5月に「八代目尾上菊五郎」を襲名予定
スマートな佇まいで独特な世界観を醸し出す唯一無二の歌舞伎役者・五代目尾上菊之助さん。
父と同じ「尾上菊五郎」の名跡を引き継ぐ予定になっており、華々しい襲名披露公演のスケジュールも決定しています。
親戚関係にある三代目尾上菊之丞さんもお祝いの公演に姿を見せる可能性がありますので、五代目尾上菊之助さんとの夢の共演が実現するかもしれません。